ゼロの概念を習得した天才ヨウムのアレックスは本当に数の概念を理解していたのでしょうか。
ヨウムが5歳児の知能を持っているって凄いですよね。
・アレックスは本当に数の概念を理解している知識を持っていたのか
・アレックスの学習方法
・アレックスの最後の言葉は何か
について紹介していきます。
アレックスの知能は嘘?ほんと?学習方法は?
アイリーン・ペパーハーグ博士が飼っていたヨウムのアレックスが5歳児の知能と2歳児の感情を持っている賢いヨウムとして有名ですよね。
アレックスが数の概念を理解していたのは本当みたいです。
人間でもそうですけど、賢い人っで生まれつき賢いのでは?とか言われたりしますよね。
アレックスも生まれた時から賢いヨウムを選んで実験したのでは?とも言われていますが、実際は普通のペットショップで売られているヨウムを店員が選んで購入したヨウムでした。
なので特別に賢い子だったというわけでもなさそうですね。
アレックスができることは
・50の物体、7つの色、5つの形を認識して6つまで数を数えること
・ゼロ(~がない)という概念も理解できていること
・物体の数が6以下なら正確に足し算ができる
・同じ、違うの意味も理解している
です。
どうやって言葉を覚えたのか学習方法も気になりますよね。
アレックスは後に学習障害のある人間の子供たちにも適用されるようになる有効な方法で、
モデル/ライバル法
といいます。
アレックスの前で二人の人間が教える立場と答える立場にわかれて、問題をだしていき、正解したら褒める、間違っていたら注意するをやることでそれを見ていたアレックスが学習していくというやり方でした。
それでも、上限が定数ならあらゆるパターンを覚えてるだけの可能性もあるのでは?とも言われています。
つまり、アレックスは計算を利用しているわけではなく、ただパターンを覚えているだけでは?ということですね。
これに関しては
「記憶のみでこれを可能とするには全xxパターンを覚える必要があるが、一般にヨウムに無作為な事柄を丸暗記させる訓練を行っても、覚えさせられる項目数はそれより桁違いに少ないため、アレックスは計算を利用して解を導いている可能性が高い」
https://science.srad.jp/story/12/02/23/2343227/
と考えられているようです。
アレックスは、
・緑色のブロック4個、赤を2個、青を5個だして「5個の色」をきいたところ「青」と答える
・別のヨウムに「クリック音を2回鳴らして鳴らした数を答える」実験をしたところ、答えられなかったが、始めに2回、次に2回鳴らしたときに隣にいたアレックスが「4」と答え、さらに2回鳴らすと「6」と答えた
ことからアレックスは数の概念をしっかりと理解していたと考えられます。
凄いですよね。
また、リンゴを「アップル」ではなく、アレックスが持つ語彙の中の「バナナ」と「チェリー」を使って「バナリー」と表現するなど単に人間の言葉の真似をしているだけではないことも示しました。
アレックスは実験途中に亡くなってしまったので最後まで研究は行われませんでしたが、アレックスが数の概念を理解していたというのは嘘ではなく本当のようですね。
アレックスは亡くなる前夜に部屋から去ろうとした博士にある言葉を伝えています。
アレックスの最後の言葉は?
アレックスは亡くなる前夜に博士に
「イイコデネ。アイ・ラブ・ユー」
と言いました。
それに対して博士は「アイ・ラブ・ユー・トゥー」と答えます。
そしてアレックスは「アシタ クル?」と聞き、
博士は「うん、明日来るよ」
と返事したのが最後となりました。
最後の言葉は、「じゃあね、また明日。君を愛しているよ」とも言われています。
アレックスは自然死でした。動脈硬化に関連することで亡くなったとも言われています。
2007年9月6日、31歳でした。
ヨウムの寿命は50年と言われていることからアレックスは早い死だったみたいですね。
興味を持った方はこちらの本も読んでみてくださいね↓
まとめ
アレックスに数の概念があったことは本当のようですね。
他のヨウムにできないことをアレックスは成し遂げました。
オウムは人の言葉を無意識に真似ているだけではないようですね。
最後の言葉は「アイ・ラブ・ユー」でした。
アレックスはアイリーン・ペパーハーグ博士のことが大好きだったのでしょうね。
コメント